2008年1月27日日曜日

カラー図解 プラズマエネルギーの全て


プラズマ・核融合学会 編というだけあって、書いている内容は核融合炉に結びつく内容が多い。話の筋立てはプラズマの説明、現在の応用例、核融合への応用の近況、今後となっていて無理がない方だと思う。数式が出てこないのも専門以外の人が読むことを考えると好印象。実際に研究開発を行っている立場の人が書いているので、核融合の利点が強調されているのは、他の自然エネルギーが好きな人や石油無機起源説を信じている人にはしゃくに障るかもしれない。
と、思ったら最終章でその辺にもふれていた。ようは、「そーいうのも使えるかもしれんけど、最終的には高価になりすぎて割に合わなくなるっしょ?」ということだそうで、納得。

核融合を志す人も、批判的な人も、「現状がどういうものか」ということについての共有認識をもてるので、読んで欲しい。

0 件のコメント: